2012年10月11日の事:本気で生きる
本庄大勝軒
昨日行って来ました(^-^)/
当時23歳。
この場所で1年半、黙々と修行の日々を過ごしました。
朝6時半から21時半までが自分が
「任された仕事」
任された仕事と言うのはマスターから「この仕事をするように」と指示を受けた仕事です。
この仕事はいわばこのお店で働く上で「当たり前の事としてやる」仕事です。
マスターからは本当に多くの事を教わりました。
とは言えラーメンの作り方は
「見て覚える」
手取り足取り教わった事はほとんどありません。
スープ仕込みの手順、火加減
味付け…
あらゆるモノが見て覚える、食べて覚えるでした。
どうしても味が分からず、マスターが作ったラーメン、自分が作ったラーメンを比べる為お客様が残したスープを飲んで学んだ事も多々あります。
厳しく教わった事は
ダスター(テーブルを拭くタオル)の使い方。たたみ方から怒られました。
座布団の向き。調味料の並べる順番。
作業台、シンクの中の水滴の拭き残し。(作業台に水滴が残ってるだけで怒られました)
その時はマスターの愛情を全て理解できませんでしたが本当に厳しく自分の将来の為に厳しく指導して頂きました。
元々肌が弱い自分は水仕事はあまり向いておらず手の関節は両手、両指全てアカギレ。
毎日指先のすべての関節をガムテープと絆創膏で固め仕事をしていました。
「1年後には絶対に独立する!」
そう決めていた若く無謀だった自分は先にも書いた「6時半から21時半」の仕事の後、22時に帰宅して先ずは筋トレを30分。(ラーメン屋として独立すれば怪我も病気も絶対にできない。体力勝負です)
経営の勉強や哲学の勉強を1時間。
その後シャワーを浴びて就寝。
睡眠時間3時間。
3時起床で真冬でも大雨でも原付バイクで出勤です。
一年半、休みなしで働きました。
その後、麺屋こうじグループに移籍。
麺屋こうじグループで初めて出された課題は「15店舗全ての仕事を3ヶ月で覚えること」
田代マスターに直接言われました。
絶対に期待に応える!
頭を下げてお願いしました。
「自信がありませんので3ヶ月間休み無しでやらせて下さい」
休み無しでの仕事は10ヶ月間。
その間、群馬県での初出店に際し
24歳の時、常勝軒伊勢崎店の店長に任命頂きました。
その頃には経営者になることの厳しさ、自分の浅はかさを痛感し
「30歳までに必ず独立する!」
という目標に軌道修正しました。
麺屋こうじグループでに仕事の拘束時間は14時間。休憩は取れる時に取るスタイル。
休憩時間は簿記や経理関係の勉強。
仕事終了後は哲学書や経営学を1人黙々と学びました。
睡眠時間は3時間。
正直楽ではありませんでしたが自分の夢の実現に「本気」だったので本気で挑戦し抜きました。
給料は当時20万。
親が残した借金、妹の学費の為に給料は全て仕送りしました。
店舗に住み込みでお仕事をさせて頂いたお陰でほとんどお金を使わずに済み、1ヶ月1000円で生活する事ができました。(お金がないのでお酒もタバコもギャンブルもしませんでした。今でもしません)
28歳で独立する頃には通帳には400万円近いお金が残りました。
自分の苦労話しを自慢話のように書き綴るのは正直嫌ですし恥ずかしい事ですが景勝軒で夢を持って日々挑戦している仲間の為に書きました。
私は決して「運が良かった訳ではありません」
「運を引き寄せる」だけの少なくとも人の3倍は努力し抜いた自信があります。
その自信が今後どんなことでも絶対に目標達成できると信じて挑戦する「根拠のない自信」の土台になってます。
現在13店舗の経営者となりましたが
もちろん当時は「自分の店を持つ」という独立を目指す今の皆と同じ目標です。
毎日皆それぞれ悩みがあり目標があり努力しています。
人の悩みや不幸、努力や成功など比べるモノではないと自分は思っています。
しかしあえて
「自分の夢を叶える事に対しての努力のレベル」
を比べてみてください。
必死でやっていますか?
「必死でやる」。
これをやらなければ「必ず死ぬ」というレベルで努力してますか?
「自分は独立する!」と言いたいだけになっていませんか?
行動や姿勢が本物であれば誰もあなたの独立を心配しません。
家族、恋人、仲間を本気で大事にしてますか?
独立するということは1人でのびのびと仕事が出来る環境を手にいれる事ではありません。
お客様、取引業者様、スタッフ、そして家族。
あらゆる人間関係に支えられ応援されて初めて商売として成り立つのです。
相手がいて初めて取引が成り立つのです。
いかに愛され、応援して頂ける自分なのかです。
「何の為に」が大事です。
何の為にラーメン屋を選ぶのか。
何の為に独立したいのか。
何の為に生きるのか。
普段考えない事を考える。
それが成長の一歩になります。
景勝軒で働く社員みアルバイトもパートも全てのスタッフに向けて書きました。
本気で生きる事は格好悪くも恥ずかしくもありません!
自分は「夢をぼやく男」には絶対になりません!
これからも「夢を叶える男」を選びます!!
櫻岡一生
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